ねこの巣。動画ブログはじめました

主にニコ動にうpしているElonaプレイ動画の話をします。たまに関係無い話をすることもありますが。

【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side 最終話【二週目】

2011年07月24日 | 日記
【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side 最終話【二週目】

********************************************

この世界から、闇とELが消失した。
その根源であるシステムを破壊したからだ。
ELによって支えられてきたこの世界は、衰退するだろう。

しかし、モンスターも完全に消滅したのだ。悪い事ばかりでは無い。
危険が無くなった森を切り開くことができる。光石もいらないから、新しい村を作ることもできる。
混迷の時代となるが、私は勇者として、反逆者として、そして国王として、人々を守ろう。

これが、最後の日記となるだろう。
古い世界は終わり、新しい世界が始まる。
新しい世界で新しい歴史が刻まれるのだから、千年以上前から続いた歴史は、これで終わるのだ。






【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side 第九話【二週目】

2011年07月23日 | 日記
【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side 第九話【二週目】

**************************************

何の因果か、国王になってしまった。
ここ闇の地は交通の要所でありながら、深い森と闇のせいで往来が困難とされていた。
しかし、闇が封印されたことにより、懸念の一つが晴れ、あとは道を開拓すれば良いそうだ。

そこで、リンの妹が私を王に祭り上げ、この地に国を作ることになった。
幸いなことにここはかつて国があった。闇さえなければ人が住むにはあまり問題無いようだ。

これからやることを考えれば、権力はあるに越したことは無い。私はこの提案を受け入れて一国一城の主となったのだ……文字通り。
幸いなことに、地の国には私の所有する畑がある。そこから私自身が運送することで食料の問題は解決できる。
武具も、これまた私が製造することである程度揃えることができる。一人の力には限界があるが、まだ小さい国なのだからあまり問題無い。アキーナは私に自由にしていれば良いと言っていたが。国のことを想えば暇な時間などどこにも無さそうだ。

少しして、水の国が我が国に宣戦布告してきた。
……まぁ、王を暗殺したり、戦争で敵対国に味方して自軍を壊滅状態まで追い込んだ怨敵が建国した国だ。さぞかし私を恨んでいることだろう。
私だけなら適当に逃げれば済むことだが、我が国の民を見捨てるわけにはいかない。正面からの全面戦争となった。

……百の軍勢を退け、千の矢雨を掻い潜り、一夜にして戦争を終わらせる。
物語の中にはそんな英雄が存在する。いや、存在していたと言うべきか。
物語と同じことをしてやった。国力で劣り、兵力で劣る。そんな小国が大国と戦り合うには、人外とも言える無慈悲な力で蹂躙するしかないだろう。



【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side 第八話【二週目】

2011年07月22日 | 日記
【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side 第八話【二週目】

**********************************************

もうすぐ、もうすぐ運命を変えられる。

予想通り闇が復活した。そして私は三竜を屠り、闇竜を封印した。
これで私も勇者になった。同じ時代に存在しない、二人の勇者。
ついにこのシステムを破壊するチャンスが巡って来た。

……恐らく、このシステムの破壊に成功したら人類は未曽有の混乱に陥るだろう。
でも、そんなことはどうでも良い。人の死なない世界を見たいだけなのだから。

エレメンタルが無くなる。それつまり……。
武器は無くなり、モンスターも無くなり、闇も消える。そんな世界が実現すれば、きっと誰も無為に死ぬことはなくなるだろう。


2026年 1月4日 火の曜日  闇の城より

【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side 第七話【二週目】

2011年07月21日 | 日記
【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side 第七話【二週目】

*****************************************

戦争がはじまり、そして終結した。
ここまでは予定通り。一応、これでも人類最強を自負している。雑兵や一介の将軍を倒すことなど容易い。
私を止めようと思うなら、国王同士が共に手を取り合って戦いを挑むしか無かった。

その後、闇の城で佇むリンを発見した。
千年前、私は彼女の言葉に同調してしまった。絶望を促してしまった。だから、システムは変えられなかった。
確かに共通の敵がいなければ、人類は互いに殺し合いを始めるだろう。だが、それを止める手段が一つだけあるのだ。
希望を取り戻したリンと共に、具現化した「闇」を打ち払った。
勇者が絶望すればその者は闇竜となる。しかし、長い歴史の中では絶望しない勇者もいたのだろう。その最後まで勇者であり続けた者を闇竜に変質させるのが、この「闇」なのだと思う。

勇者を取り込むことに失敗したシステムは、それでも時間を置いて代理の闇竜を生み出すだろう。次の勇者を生み出すために。
その闇竜を倒し、二人目の勇者になること。それが、このシステムを破壊する為の前提条件となる。



2025年 3月1日 火の曜日 闇の城より


【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side 第六話【二週目】

2011年07月19日 | 日記
【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side 第六話【二週目】


火の国の砂漠に、塔が立っていた。
千年周期で現れるこの塔は幻影の塔と呼ばれ、建っている場所が毎日変わるらしい。
内部には竜が大量に棲んでいたが、三竜や闇竜と比べると明らかに生命力が弱かった。
通常よりも弱い竜。しかし希少種であるはずのソレが大量に生息している。何とも不思議な塔だ。

最深部には、何とも言えない不思議な連中と戦った。
異界からの訪問者だろうか。普通では考えられないことだが、私自身が似たよな体験をしているのだ。
千年の時を越え運命をやり直すことが可能なのだから、異界から訪問者が来ても不思議なことではないだろう。


2025年 2月8日 土の曜日  火の国城下町より